抽象数学をやる上で重要になる同値類(剰余類)と言う概念について
同値類の説明を本で読んで下さい。ネットで引いて照らしながら読んで下さい。
この同値関係とは、「なっとくする群・環・体」などのようにやさしい本から参照下さい。
(1)反射性:すべての 集合SЭx に対してx~x
(2)対称性:もしX~YならばY~X
(3)推移性:もしX~YでしかもY~ZならばX~Z
であり、イ-コールを抽象化しているようにも見えます。
この同値関係を使って、同値類と剰余類を定義して下さい。
それは、割り算の余りを出すことの抽象化のようにも見えます。
合同式の求め方も「なっとくする群・環・体」を見て覚えて下さい。
いわいる、mod(n)の計算です。
そして、この同値類と言う概念は、はば広く数学全体を覆っています。
例えば
(Ⅰ)実数の概念の完備性において用いられている。
(Ⅱ)イデアルは同値類のことである。これは、デデキンドから出てきている。
(Ⅲ)相対化は、有限数体で考えることであり、これにいろいろな事が分かる。
(Ⅳ)局所化とは、大域的なものを局所で考える時に用いる。不定域イデアルなど。
(Ⅴ)商空間は、同値類を用いた、射影空間のことである。代数幾何で活躍する。
以上、抽象数学の重要なところには必ず出てくる事を抑えて下さい。
なお、これらを宿題にしてもよろしいでしょうか?
リクエストがあれば説明します。相対化などは完全に分かっていません。
逆に教えて下さい。よろしくお願い致します。
おっと忘れていました、一番大切なコホモロジー群は商群で書かれています。
その意味はまだ分かっておりません。もっとも大切なコホモロジー群です。